夕日が沈むまえに

1960年頃生まれの男の記述 半世紀をふりかえり、そしてこれから

スターウォーズ(EP4)が公開された時、その頃のこと。

スターウォーズ(エピソード4)は配給先が決まらなかったのか、アメリカで大ヒットして話題になっているとは聞くもののなかなか日本で公開されなかった。

 

ついに公開されるということで、大阪のシネラマOS劇場に友達と初日に見に行ったら拍手している数人が居て、だんだん拍手の輪が広がっていったので一緒に拍手した。

 

観終わってから二人でいろいろ語ったもんだが、その友人とエピソード5「帝国の逆襲」を観に行ったときは大人になっていたので帰りに酒を飲んで語っていた。

 

シネラマ方式は横に超ワイドな湾曲したスクリーンに投影するもので、サウンドも通常の劇場よりはるかに迫力あったが90年頃には終了したと思う。

現代のIMAXの前身にあたるものかと思い調べたら、IMAXはEXPO70日本万国博覧会で日本初登場したというのだから驚いた、これは見てるわ。

 

さて、EP4を見た時は驚いたね。

すごいキメ細かく大真面目に作ってある。まぁアメリカは廃飛行機の部品とか手に入りやすいからとはいえ、バンダイから出版されていた「スターウォーズ特撮の秘密」という本を読むと恐れ入ることが多い。

 

この作品は本国アメリカでも配給が難で最初は上手く上映できなかったそうだ。

しかもスター俳優が出ていないのでB級扱いだった。アレック・ギネスは日本では「戦場にかける橋」でまぁ有名だがハリウッドスターじゃないし。

 

特撮映画は当時衰退していて、アメリカの「フレッシュゴードン」というパロディ映画、これなら宇宙の特撮部分適当でOKやん、みたいなアホな映画があったものの、日本のゴジラ映画も途絶えていた。

 

しかしスターウォーズの成功でSF特撮映画みたいなヤツ作ろうぜ、みたいな風潮になって雨後の竹の子っていうの?玉石混合でいろいろ作られてしまった。これはカンフー映画ブームの時にも経験したもんだ。スターウォーズが日本で封切られるのがかなり後になったので先に作って公開したろ、という邦画もあった。

 

そんなこんなでSF特撮映画が台頭できる時代となりエイリアンやブレードランナーターミネーターへと続いていったわけで本作品の成功は当時としては歴史的なことだといえる。

 

エピソード1が公開された頃、レンタルビデオ屋で若いカップルがスターウォーズありませんか?とか聞いていてほほえましかった。後年、EP4を観たら爆発シーンが加筆訂正というか豪勢になっていたな。

 

キネマ旬報に紹介された際、タイトルが「惑星大戦争」となっている。(画像)